中古レコードについて、

買取され、お店でも売れないレコードはどこに流れ着くのかということを、

あまり知られていない、フォーカスが当てられていない情報として、
存在していることを、問題だと考えています。

今回は、アメリカ、イギリス、に次ぐ世界で三番目にレコードを
保有しているとされている日本の中古レコードの物流にフォーカスを当てます。

日本のレコードの行方

まず、日本でレコードのプレスが始まってから、
演歌、昭和歌謡、フォーク、アイドル、ポップスなどジャンルを問わず、
時代と共に膨大な数のレコードがプレスされ、

そういったレコード達は、

2021年の今、市場の需要が低いことから、
相場が著しく低いものも多くあります。

それだけではなく、やはりレコードは塩化ビニールという
比較的原料の中でも傷のつきやすい素材の為、

倉庫や、押し入れなどで保管されている方から
レコードの買取があると、

販売できない程度の傷や、カビがあることなどが多くあります。

そういった、再販することが難しいとジャッジせざるを得ない
中古レコードが世の中に、

どれだけ存在するかという記事が海外の記事でも取り上げられています。

要するに、お店や、ネットに出ているレコードは表向きのレコード、

裏では廃棄されているレコードがあるということに注目をしないといけない。
ということだと思います。

レコードだけでなくCDも

話は飛びますが、中古レコードのみではなく、

80年代に、「CD」が新しい記録媒体として登場します。

CDについてもレコードと同様で、再販されるものもあれば、
廃棄されるものもあります。

カセットテープ、VHS、DVDなども記録媒体もすべて同様です。

ここで問題になってくるのは、

廃棄された音楽メディアはどこに行ってしまうのか、ということです。

まず、いきつく先は「再生」になります。

今回では全てはお話ししませんが、多くのCD、レコードはプラスチックと紙というわけ方をされます。

紙は古紙回収、プラスチックは粉砕機で粉々にします。

粉々にしたものを再度高度な機械で加工を加え、
まったく新しいものを作る素材として、1kg~円という形で扱われます。

こうした作業のほとんどが東南アジアで処理されています。

一部国内で処理をされている業者さんがいらっしゃいますが、
東南アジアで行う理由はコストを抑えるためです。

素材にしたものは次に、中国などの工場に運ばれ、
そこでプラスチックを原料とする製品へと変わっていきます。

この流れの中で、再生するために掛かるエネルギーは、

各工場で排出される熱、使用される電力、
運送にかかるオイルなどの資源の使用があげられます。

何かを再生するときには、再生する工程の中で環境に影響を与えているということが今回最も伝えたかったことです。

販売する側、モノを作る側は、

そこまで考えてモノを作っていかないといけない
ということにも繋がってきます。

そういったことを考えていない、最も悪い例がAKB48などの握手券としてCDを販売し、愛のあるファンにCDを大量に買わせるという、

秋元康氏のような考えを持つ方かと思います。

AKB48自体が悪いわけではなく、(自身は全く聞きませんが。)
CDの売上を上げるために、握手券と混ぜて販売するという考えは、

3次流通について何も考えていないということです。

新しく商品を作ることは何も悪くないと思いますが、

生産する側は販売することの責任を
常に取っていかないといけないということです。

我々VDSは、2次流通だけではなく、

3次流通にもフォーカスを当てていきます。

資源は無限ではなく、限られており、

我々レコードショップが何をできるかと考えると、
まだまだやるべきことは多くあります。

そのやるべきことは一体何なのか。力を入れて研究を進めていきます。

3次流通については今後どこかでお話しできればと思います。

写真元 Vinyl Factory

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