つながるBOXでは、日々、様々なお客様から多数の機材等をお買取させて頂いておりますが、個人的に最も興奮する1台に出会ってしまいました。。。
それはUREIの1620です。しかも、箱入りの未使用品です。さらに、初期型です。この状態で出会う事は二度とありませんので、出品前にこのブログで様々な思いを残します。
1. UREI1620とは
2. ロータリーミキサーとは
3. DJミキサーの歴史
4. 私とDJミキサー
5. いつどこで販売するのか?
1. UREI1620とは
1960年代後半に台頭したBozak社のCMA-10-2DLが生産終了した1982年に、その後を継いだのがUREIの1620です。HOUSEシーンを中心に数々の現場で導入され、HOUSE愛好家の誰もが憧れる定番DJ MIXERとなり、生産完了する1993年までに「5000台」が世に出回りました。Paradise GarageのLarry Levanを始め、数々のレジェンダリーDJに愛され、現在も尚、愛用者からメンテナンス、カスタム依頼が絶えない銘機であり、初期型は中古市場で出回ることが少なく探している方が特に多い一台であります。
2005年にイギリスのSoundcraft社より、原型の雰囲気そのままに最新の技術をインストールして再現した復刻モデル”UREI 1620LE”が発売されました。

2. ロータリーミキサーとは
一般的なMIXERは、縦フェーダーの操作でボリュームを調整しますが、ロータリーMIXERは「つまみ」を回すうことでコントロールします。縦フェーダーが瞬発的な動きと、カットインなどトリッキーなプレイに適しているのに対して、ロータリーはジンワリと曲と曲をミックスし、混ざり具合を楽しむスタイルのDJに支持されています。
もちろんフェーダーでも、ロータリー的なMIXは出来るのですが、外観的なカッコ良さはもちろん、曲の繋ぎがとても滑らかでグルービーな流れを生み出す事が出来るのです(DJの技術によりますが)。
関係ないですが、ビルトインコンロの火力調整のレバー式とダイヤル式の違いに似ている気がします。
2000年以降の現場では縦フェーダーのMIXERが主流となっていましたが、2010年にフランスのオーディオ会社E&S社がリリースした持ち運びの出来るハンドメイドの「小型」ミキサーDJR400がロータリーの再ブームに火を付け、現在でMasterSounds、Condesaなど世界各国のメーカーから発売されています。

3. DJミキサーの歴史
ミキサーの話をするとピッチ・コントローラーが付いているターンテーブル、TechnicsのSL-1200シリーズを絡めたヒストリーの説明が不可欠となりますがこちらは次回以降で。。。

4. 私とDJミキサー
自身が初めてディスコ・ミキサーに触れたのは1995年頃、兄が使っていたVestaxがPMC-15でした。当時はクロスフェーダーを使うDJスタイルが主流で、ボタンを押すと反対側のレコードが出力される左右に付いたトランスフォーマーが非常に便利でした。UREI1620を意識しクロスフェーダーを搭載したVestaxのPMC-46や廉価モデルPMC-26のロータリー・ミキサーも人気でした。その後、横長から縦長のミキサーが主流となり3BandEQが付いたPMC-50シリーズが人気となり、自身も手に入れたかったのすが、学生にとって20万円以上する機材は手の届かないモノでした。ちょうどその頃、アイソレーターが付いた3BandEQ搭載のPMC-27が10万円程度で発売され、初めてローンを組んで購入し、とにかく使いまくりました。表面のコーティングも剥がれ、ガリが酷くなるたびにフェーダーも交換し愛用していました。今でも、Vestaxの機材はどれも思い入れが強く、単体のアイソレーターやMIXER見つけるとドキドキしてしまいますね。当時の感触が忘れられずに買い直したPMC-27のロータリーカスタムをサブで使っています。
現行のロータリーミキサーも欲しいのですが・・・

5. いつどこで販売するのか?
UREI1620のデッドストックですが、このblogで投稿された後に出品の準備を行います。2023年5月後半頃に下記オークションで出品予定です。
出品時は、つながるBOX by USEDNETのInstagram(https://www.instagram.com/tsunagaru_box/)、Twitter(https://twitter.com/usednet)でも告知予定ですので是非フォローしてください!お見逃しなく!!