「これが無いと始まりません」
こんにちは!T.S.G.楽器店です!
エレキギターは、ギターアンプの力により能力を最大限発揮する楽器です。エレキギターの語源である「エレキ=電気」とあるように、エレキギターに搭載されたマイクにより弦の振動を拾い
ギターアンプで増幅され大音量えることで、ギターサウンドを奏でます。良いサウンドを得るために、エレキギター本体のスペックも重要ですが、最終的にギターアンプがサウンドの要となり
ギタリストの個性やバンドサウンドを決定させる重要な役目を果たしています。ギターアンプにも名機が多数存在し、PCやスマホと連動する最新機種や王道の真空管アンプが混在するカオスなジャンルであります。
「ギターアンプの王道 マーシャル」
1962年にイギリスの事業家「ジム・マーシャル」により開発・発表された老舗ブランド。「ロックの歴史はマーシャルの歴史でもある」と言われるほどロックサウンドと密接しており「マーシャル」の登場により
イギリスのロックバンドのサウンドが激変。「ジャカジャーン」と表現される真空管アンプの激しいギターサウンドにより、ロック文化がイギリス国内はもとより全世界で急加速し、アンプメーカーでありながら、その功績はエリザベス女王から顕彰されるほどの大偉業を達成。
現在でも創業当時のギターアンプを再現したモデルや、家庭用の最新機種まで幅広く展開されており、ギターアンプ界の巨人として君臨しています。
又、後進への影響も非常に大きく、ギターアンプメーカーの創業者の多くが「マーシャル」の改造品からキャリアをスタートしていることから「マーシャルチューナー」と言われ、プロミュージシャンのオーダーから有名になり、メーカーを創業し成功を収めています。
「フェンダーはアンプも名機です」
「フェンダー」と言えばストラトキャスターなどのエレキギターで有名ですが、ギターアンプにも名機が多数存在し、世界中のミュージシャンから支持されるアンプメーカーの顔も持っています。
ギターアンプの歴史は、マーシャル社よりも古く、ジム・マーシャルが自社製品を作る際に手本にするほどの名機を世に送り出しています。ギターアンプの販売は、エレキギター同様に1950年代から
開始されており、同社のギターケースに使用されている、ツイードと呼ばれる黄色の生地がギターアンプに貼られていることから、ツイードアンプとも呼ばれています。近年では王道の真空管アンプの他
現代的な重低音重視の最新サウンドまで網羅しており、革新的な試みをいち早くギターアンプに反映することから、ある意味老舗でありながら一番攻めたメーカーでもあります。
「カルフォルニアの異端 メサ・ブギー、ミシシッピの稲妻 ピーヴィー」
1960年代、ロック界ではイギリス製のマーシャルアンプが席巻している頃「メサ・ブギー」と「ピーヴィー」の2社はアメリカでひっそりと創業を開始しました。「メサ・ブギー」は、タフな構造で壊れにくく、衝撃テストにハンマーで思い切り叩くなどの
過激なテストをすることから「異端」の異名を取っています。「ピーヴィー」は、今まで主流とされていた真空管からトランジスタを早くから採用したことにより、安価でありながら高音質なサウンドを樹立。創業者自らデザインしたロゴは「稲妻」と呼ばれています。
両社は、じわじわとアメリカ製ギターアンプとして頭角を現し、ついには、80年代から巻き起こるハードロック・ヘビーメタルブームを牽引するギターアンプサウンドを確立。「ハイゲイン」ギターアンプブームとなり、マーシャル主体の勢力図が大きく塗り変わります。
カルフォルニア系のミュージシャンから絶大な支持をされたことや、創業地から「カルフォルニアサウンド」と呼ばれ、「ドン・シャリ」と表現される重低音かつタイトで強烈なギターサウンドは、ウオームでうねりのあるマーシャルサウンドとは真逆の存在とも言われています。
「われらが日本代表 ローランド」
ギターアンプを語る上で「ローランド」は外せません。代表機の「ジャズ・コーラス」は、世界中のスタジオ、ライブハウス、楽器店などなど、音楽の現場で無いところは無いと言うほどのシェア率。「クリーントーン」と呼ばれる澄んだ「コーラスサウンド」は唯一無二の存在で
1975年の発売から現在に至るまで製造されている超ロングセラー品。サウンドの基本は、45年以上経った現在でも変わらず。心臓部分に真空管を使用せず、トランジスタが使用されており、壊れにくく使いやすいことから、アマチュアからプロまで絶大な支持を得ています。
近代パーツやスイッチなど、時代に合わせたマイナーチェンジはあるものの、基本デザインは大きく変わることもなく、どこで見ても安心するのが「ジャズ・コーラス」です。近年、家庭用にサイズダウンした「ジャズ・コーラス」がラインナップされていますが
肝心なサウンドは、正に「ジャズ・コーラス!」サイズダウンしてもちゃんと「あの音」が再現されています。元々は120Wクラスの大型アンプですから、ひと昔前は、家庭に持ち込むなんて考えられませんでした。本当にいい時代になりましたね!