ついに、至高の音を支える『相棒』が揃いました
本年も変わらぬご愛顧を賜り、心より感謝申し上げます。埼玉RC事業推進のSです。
私にとって音響機器のメンテナンスとは、単なる清掃や整備ではありません。
それは、機器が持つ本来の輝きと、刻まれてきた音の記憶を呼び覚ます「対話」のような時間です。
「いつか理想のメンテナンス環境を構築したい」
そう願い続けて、気づけば10年の月日が流れていました。妥協することなく一つひとつ吟味し、
ようやく納得のいく道具を一式揃えることができました。
なぜこれほどまでに時間を要したのか。
そして、この新しい「相棒」たちと共に、どのような想いで音と向き合っていきたいのか。
今回は、10年越しに叶った私のこだわりと、その背景にある想いを書き綴ってみたいと思います。

正解のない世界で、自分だけの「揺るぎない基準」を求めて
なぜ、これほどまでに時間が必要だったのか。
それは、音楽を構成する要素には「目に見えない正解」が多いからです。
これまで雑誌やネットの情報をどれだけ紐解いても、メンテナンスの基準はどこか曖昧で、確信を持てずにいました。
「この音で本当に正しいのか」という問いに対し、自分なりの明確な答え(基準)を持つこと。
それを模索し、納得できる道具に辿り着くまでに、およそ10年という歳月を要しました。
今回揃えたのは、そんな曖昧さを排除し、確かな精度で音を蘇らせるためのメンテナンス道具一式です。

感覚を「確信」へ。数値とグラフが導くビンテージの真価
目に見えないといっても、音の本質は「周波数」と「電気信号」の集合体です。
数値化し、グラフとして可視化すれば、そこには確かな事実が浮かび上がります。
実はおよそ10年前に専門書を買い揃えてはみたものの、その時点ではまだ、
自分の「感覚」に頼っている部分が大きくありました。
ところがここ最近、プロ業界のテクニカルエンジニアの方々と商品開発やメンテナンスに取り組んだり、
プロが集うイベントで機材紹介をしたりする中で、感覚頼りでは説得力に欠けることに気づかされたのです。
そんな貴重な体験も手伝って、現在は自分が所有するビンテージ機材や、その域に足を踏み入れ始めた機材たちを題材に、
発売当時のポテンシャルを維持・管理できるよう、プライベートはメンテナンスに没頭しています。

すべては、心揺さぶる「あの一音」のために
この10年、私が追い求めてきたのは単なる「道具」ではなく、その先にある「感動」です。
完璧を追求できる相棒を手に、大切にメンテナンスした機材たちが再び息を吹き返す。
その瞬間を想像するだけで、胸が高鳴ります。
そして今、一番の楽しみは、この最高のコンディションに仕上がった機材たちを携えて、
大切な友人のレコーディングに臨むことです。
最後までご覧いただきありがとうございました。