●リユース業界の現状

先日、業界唯一の専門誌である「リサイクル通信」誌面にて、
2021年度のリユース売上ランキングなるものが発表されました、

トップがゲオさんの1,684億円で、2位ブックオフさん909億円、3位コメ兵さん711億円
現在のリユース市場の市場規模を考えると、1位のゲオさんでシェア約6%ほどとなり、

コンビニが3社で90%を占めているのと比較すると、
多くのプレイヤーがいることが分かります。

「高く買います」「フリマアプリ」などの言葉を目にする機会も増え、
2022年度には3兆円に市場が伸び、その後の右肩上がりで業界は成長が見込まれています、

しかし、以前メルカリさんが出されていた、隠れ資産という概念上、
まだ44兆円ほどの資産が各ご家庭に眠っているとのこと、

これは何を意味しているのか、

ちなみで言うと、個人間売買が少し粗めにいうと、約1兆円ほどの市場になっており、
業者間では2兆円を格闘するためにしのぎをけずっている状況

今後も、個人間売買はますます便利になっていくでしょうし、
流通総額も伸びると思われます、

テクノロジーが見事に個をエンパワメントしてくれています、
次に来るのはおそらく真贋判定などではないでしょうか、

では事業者はどうすればいいのか、

●リユース業界への問い

現在、業界を取り巻く環境(toC)を考えると、

・参入障壁・・・低い
・売り手の交渉力(売却主)・・・強い(選択肢が多い)
・買い手の交渉力(購入者)・・・強い(選択肢が多い)
・業界内の競争・・・激しい
・代替案・・・フリマアプリ

となっており、なかなかのレッドオーシャンです、

買い手のところで、1つヒントになることとしては、
レアなアイテムの場合は、1つの商品に対して欲しい人がたくさんいる状態ですので、
買い手の交渉力は弱まります、

この点を生かしているのが、
レアなスニーカーなどを資産的に取り扱う企業様、

または究極の1点もののみを扱われている骨董品屋さん、
ロレックスなどの高級時計専門店、

などになると思われます、

この市場で大手以外が戦い続けることは、
広告費と買取額、双方の上昇を意味するところになりますので、
あまり得策ではないと感じます、

そこで必要なことが「俯瞰して考える」ということです。

高価買取という言葉がありますが、この言葉で訴求できるのは、
当然、高価買取をご希望されるお客様で、それはそれで良いと思います、

ただ、価格のみでの訴求になるとリピート率との相関は生まれにくく感じ、
リピート=広告費が不要になる、という点が弱くなります、

そして、この戦略で現在構築されているのが、
個人間売買を除く、約2兆円の市場ということです、

●高価買取がどこまで刺さるのか

そこから考えられることとしては、
「高価買取」という言葉でターゲティングできる市場規模には
限界があるのではないか、ということです、

限れれたパイを奪い合う企業数が増えると
当然買取価格は上昇していきます、

すると利益を削らざるを得ないことが多くなり、収益性が下がります、

買取市場ではなく、リユース市場を俯瞰してみて、
どこにどのようなモノがあり、

そのモノをお持ちの方がどんなペインを抱えているか、
そこを考えてもいいのではないでしょうか、

実際、私は今そこに着手をして、
全く今の業界とは縁遠そうな方々とブレスト等を
させていただいております、

ポイントは「買取市場」ではなく「リユース市場」ということです

それを読み解くことが、前回で言う、ポジショニングにもつながり
いわゆるブルオーシャン戦略にもなるということですね。

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