劇作家、映画監督、詩人、歌人…様々な顔を持ちスキャンダラスな作品で時代を挑発しつづけたマルチアーティスト 寺山修司が脚本したラジオドラマ「コメット・イケヤ」
ラジオ番組の国際コンクールにて1966年グランプリを受賞。湯浅譲二が音楽・音響構成を担当。
「コメット・イケヤ」とは1965年実際に池谷さんという方が発見した彗星。この出来事を受け、「見つけたものと引き換えになくしたものがあるはずだ」という視点で物語を制作。
ドラマは、アマチュア天文家が彗星を発見し、盲目の少女が点字新聞で知ることから始まる。
のちに登場する孤独なサラリーマンと東京の大都会、全盲の少女の世界と外の世界、それぞれ対比と音でイメージをさらに広げていく。
本作はグランプリ受賞後関係者にのみ配布されたことや、後に「寺山修司のラジオドラマCD選集」としてCD化された際には放送禁止用語がカットされてしまい今の時代での販売が厳しいことなど資料的価値も非常に高い作品。
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