只今、在宅ワーク中のつながるBOXメンバーです。普段、体を動かす作業が中心なので、実際のモノが周りに無い状況での、在宅ワークはやや大変な部分がありますが、だからこそ普段出来ていないデスクワークを進めて下さい!課題を頂きました。

つながるBOXのサイトでは、これまでに対応してきた商品や案件の事例をご紹介しております。
https://www.tsunagarubox.net/casestudy

大きく【買取事例】、【修理事例】、【オークション代行】の記事を掲載しておりますが、私自身が担当している【買取】の事例を文字に起こしてみました。「訪問場所」、「業種」、「買取した機材」、「対応人員、車両、時間」のリアルな情報を掲載しております(訪問先様は伏せております)

自身が初めて対応した案件から振り返る事が出来ましたが、最初の頃は恥ずかしいくらい、引取に時間が掛かり過ぎていたなと反省した次第です。スムーズな取引を行う為の道具、車両選び、人員は適切に判断しなくてはなりません。2年前の取引でも、買取さえて頂いたモノを見ると現場での作業状況が思い出されたりします。「エレベーター無し」、「強風の中での作業」、「緑のおじさんが居たな」等など、基本大変な取引がほとんどなのですが、中でも大掛かりな作業になったのは都内スタジオさんからご依頼頂いたミキサーの搬出です。

 我々は今まで、数々のミキサーの引き取りを行っていて、”YAMAHA O2R”クラスであれば階段でも一人で、ハードケースに入ってる”Soundcraft”、”MIDAS”等のPAミキサーであれば2人居ればトラックに積み込めるとイメージしておりますが、こちらでご依頼頂いたのは”Solid State Logic(略:SSL)”のコンソールで、サンレコか、90s全盛のTK氏スタジオで見かけたようなSL4000、SL9000クラスの大型コンソールでした。

 地下2F、エレベーター無しの条件ではありましたが、既に何度か引き取りを行っていて、中型クラスのミキサーの運び出しは出来ていたので、今回も何とかなるであろうと2人で運び出しを開始しました。が、想定よりも重く全く動きません。搬入が出来たのであれば、搬出も出来るを合言葉に臨みましたが、どうやら、何度か増設を行っていてサイズが搬入時の倍以上になっていると。このままの形で持ち帰るのは、不可能と判断し、可能な限りバラしてみようと作戦変更になりました。

しかし、バラし方も分からず、外枠が外れても階段を使って運べる重さではありません。今日は諦めて、人員を増やして後日、改めて伺おうかとも考えましたが、既に新しく導入されるミキサーがあり、取付・設定の為に、エンジニアの方を遠方から招いていて、今日中に作業したいということで、とにかくやるしかないなと気合を入れ直して、とにかくバラしまくりました。フェーダーからスイッチ部分まで軽量化の為バラして、ようやく持ち上げられる重さになり、一段、一段ずつ踏み外さないように階段を登り、バンへの積み込みが完了しました。いつも以上に感謝されましたが、我々としてはバラバラにしてしまい、再販出来ずに勿体なかったという気持ちもありました。マテリアルとしてリサイクルされたのですが、この時は、気づいていなかった事がありました。

  
 先日、”STUDER”のコンソール部品を多数お買取させて頂きました。STUDERだからフェーダー部分だけでもパーツ取りでニーズがあるだろうと判断したからです。実際、想定以上に高く売れた部位もありました。来社された取引先のお客様との対話の中で、「このような部品をDIYで自作する人が居る」との情報を頂きました。てっきり、パーツ取りとして使うモノだと思っていましたが、新たな形にして蘇らせているとのことでした。
そこで、思い出されたのが、リサイクルした前述のSSLのミキサーです。DIYパーツとして、絶対にニーズがあったと悔やみました。

 その勢いで、こちらでも何か出来ないかとネットで調べたところ、既にSTUDERのミキサー部品を再生カスタムしているメーカーを発見!独のテック集団、Vintagetools社(https://www.vintagetools.de/VT-Racks/VT900-STUDER-Channel/)によるSTUDER 900コンソールのラッキング化。既に入手困難ですが、完成度が高すぎます。

ランチボックスタイプもありました。
https://www.vintagetools.de/VT-RACKS/Lunchboxes/

日本でも、個人でSTUDERのトランスを使ったMCトランスを自作されている方もいました。

最後に、私の旧友が手掛けているカスタムブランドSIDECHECK(https://stickheadphone.com/)を最後にご紹介。

片耳ヘッドホンやロータリーミキサーのカスタムメイドや、ビンテージ機器から自動巻き腕時計の修理をしています!自分が欲しい、使いたいモノを作品化してしまうセンスが素晴らしいです。個人的にも近々、依頼する予定です。

ヘッドフォンを買い換える理由は大体ユニットそのものの故障ではなく、付随する部材の耐久性の問題だったりします。それは各メーカーさんが一番大事な音の部分にコストをかけている証であって避けられない問題だと思います。そんな、二度と音を鳴らすことをなく不運にも捨てられてしまいそうなヘッドフォンをリペアして再生しましょうというのが「SIDECHECK」です。しかも、DJの方々にとって使いやすい仕様、かつ誰もみたことがないようなデザインの組み合わせで。(DJ Jyounai)

私も片方しか鳴らなくなったヘッドホンは片耳ヘッドホンにすればよい、膝が破けたジーンズはカットオフすれば良いと、冗談(軽く本気)で言ってきたのですが、愛着品は発想の転換で末永く使い続けられますね。

意外なアイデアはネットでも発見出来ますが、実際のところ、お客様との対話、スタッフ同士での雑談の中で生まれる事が多かったりします。
私たちも、引取の中で発生した中古品、部品を新たなるオリジナル・プロダクトとして創出するアンテナを常に発信して行きたいですね。

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