ここ数年で加速度的にリユースが話題になることが増えてきました、
きっかけとしては、SDGsなので2015年あたりに端を発する形でしょうか、
環境に良い、などの言われ方が多い気がいたします、
ただし、ここで注意すべき点はリユース業界のことを指しているわけではなく、
リユースという行為そのものを指していることがほとんどではないかということで、
業界にとっては、例えば一次流通企業の二次流通開始など
競争が激化する可能性も示唆しているということです、
サーキュラーエコノミーなどは最たる例と言えるでしょうか、
これに関しては、横文字ではなく和訳すべきかなという印象ですが。。。
あるメディアでブランド品のリユースを行う企業の特集が
最上段でなされておりました、
また、問題になった自動車関連企業様もリユース、
20年ほど前にこれほどまでリユース関連企業が話題になることはありませんでした
マーケットも前期2.9兆と言われていたので今年はおそらく初の3兆円は超えてくるでしょう、
今後も成長し続ける国内では数少ない成長産業です、
某フリマアプリは海外事業は苦戦しているものの、国内では開始価格を設定せずに販売可能の
機能をリリースするなどして、間口を広げる動きをとられています、
この機能は見方によっては、買取事業者の代替品とも言えます、
これまで事業者が買取価格を提示していたところを、欲しい個人の方が値決めをする、
間に業者が入らない分、買いたい個人の方にとっても適切な価格で、
販売主の手元に残るお金も増えると思われます、
かつ、販売にあたり値決めのノウハウが不要となりますので、
出品の作業さえできれば簡単に出品に回すことができる、
自治体さんの進められている資源の有効活用などとは相性が良さそうです、
新品を売る、ということに少しずつ限界が見えていることは
大手家電メーカーさんの業績などからも明確ですね、
国内大手さんでも赤字決算だったり、それは同時に変化に適応することの
必要性も示しています、
新品を売るのが難しいとなると、ロジックツリー的に考えて、
セカンドハンドに手を出してみるか、そうなるのは選択肢としてありえます、
スペックなども当然握っておりますので、保証をつければユーザーにとっては
強力な購入にあたってのインセンティブとなります、
かつて国内の製造業が家電メーカーの早期リタイアされた方の雇用を進めて
という流れがありましたが、今後はリユース企業でも家電メーカー出身者を集めて、
品質を強化するなどの流れが生まれるかもしれません、
リユースにおいても、生活関連アイテムをお買い得に、という方向性や
もう手に入らないコレクターズアイテムが手に入る、などいくつかの方向性があると思われます、
前者はメーカーとカニバる可能性があり、将来的に苦しくなる恐れもある、一方で後者については影響は受けにくい、ただし、いいアイテムは誰でも知っているので、競合が多く存在する、
すでに国内のリユースマーケットにおいて残っているニッチ領域はほぼ無いと感じます、
その中で必要なことは陳腐な表現になりますが、選ばれる理由をつくること、
さらにいうと、ずらしたところで構築した関係性をいかに本業に活かすか、ということ、
ずらすうえでは今の世の中の状況や今後の世の中の想像、これらがマストです、
さらにはベースとなるビジネススキルセット、特にクリティカルシンキング力や行動経済学的な学び、
これらは皆押さえておくべきポイントでしょう、
世の中の変化が早く大きい、よく聞く言葉です、その中の普遍を掴み取ることですね。