●ビジネスシーンの変化
少し落ち着いてきましたが、ChatGPTに代表される生成系AIの登場は
ビジネスシーンを大きく変えています。
例えば、個人で様々な企画を展開されている方などは、
ラフ案の作成などにおいて効率化を図るために活用されていたりします、
ただ、ポイントとしては、ChatGPTはあくまでインプットされたデータに対しての
過去を基にした学習データを基に回答をしてくれるだけで、答えを出してくれるわけではない。
それを履き違えて思考停止に陥るのはあまりよろしくないと感じています。
また、広告に代表されるような個別最適化された世界観に疲れが出ているのも事実であると思います。
何を見るにも広告、広告というのはユーザービリティとしてはあまり好ましくはありません。
基本的には無料サービスとのトレードオフになりますが。
データを持つ企業の総取り的な世界観の反面、人の心への欲求が高まっていくであろう中、
リユースアイテムのポテンシャルを感じている次第です。
弊社でも修理サービスを提携企業と協業して行わせていただいておりますが、
時折、なぜ修理サービスに出されたのかについてお客様にご理由をお聴かせいただいております。
●なぜ修理サービスを利用されたのか
いかに一例を示させていただきます。
・40年前に新卒の冬のボーナスをはたいて買いました。大切に使ってきたので、何とか直したかった
・当該プレーヤーと同等以上の音質で再生できる製品を購入することは不可能なので、なんとか修理できないかと検討した。
仕事をリタイヤーし年金暮らしの身では、新品を購入する財力はなく、修理が不可能であればCDを再生する楽しみを諦めざるをえなかった。
・初めて、海外の高級?オーディオを購入した記念の製品です!トールスピーカーと合わせて約50万円を使いました!
貯金とボーナスをつぎ込みました!!!もう、戦友も同然です。
・20年前に友人から譲って貰った思い入れ深いもの。修理屋さんを何軒か当たったが直らないとの事。
諦めていた時に、全く同じ機種の修理記事を御社にみつけた。
・私にとって2代目のオーディオでランクも上の物を選んだつもりでしたし気に入っていました。
ある日突然カセットの巻き取りができなくなりメーカーに修理依頼をしましたが部品がない等を理由に断られました。
地元に修理を受け付ける会社があるとタウン誌で知りましたが連絡してもまったく繋がらず月日が年単位で過ぎました。
不安はありましたがダメ元と思って依頼してみました。今良い音で再生中です。感謝しています
これらのお言葉を見ているだけでも、心が動かされます、
リユースと言うと、ともすると、買取いう側面が強くなってしまいますが、
品番で買取金額を算出することはできても、モノに対する想い入れに価格をつけることは難しいですよね。
1点ものというのはそういうことを示しているのではないかと感じます。
●●という品番、という意味ではなく、△△さんの想い出のつまった●●という品番のアイテム、
修理サービスというのはご存知の方もおられるかもしれませんが、
価格面だけでいうとけして安いものではありません。
それでも修理に出されるということはお金では図れない価値がやはりそこにはある、
そういうことを示しているものと考えられます。
クリエイターエコノミーにおけるプロセスの重要性と重なる点もありますね。
そこにはこれからの時代において重要な要素が含まれていると感じています。